レバノン13日共同

ずっとサバイバル。

日本人がWeChat Payにチャージできるサービスを実際に使って比較してみる。

今回は、WeChat Payを日本人が自力でチャージする方法として、 両替して現地の人に頼んでチャージPocket ChangetOriPay を実際に使って比較してみました。

まえがき

WeChat Pay便利ですよね。深圳が一番使えますが、西安や上海でも使えましたし、聞くところによると中国の他の地域にも広がっているようです(Alipayも同じですが)。

(WeChat Pay知らない方はとだ先生の漫画を読んでね)
note.mu

そんなWeChat Payですが、日本人(中国に住んでいない人)が使おうとすると壁があるのも事実です。

まず、中国の銀行口座が無いとOTAでの自力でのチャージができません。(日本のクレカが使えるのは最初の認証のみ)

ですが、中国の銀行口座をこしらえるサバイバルができない人間は使えないかというと、そんなことは無くて、ちょっとだけ頑張れば簡単にチャージできちゃいます。

自力でチャージする方法として、私が知っているのは以下の3つ。

  • 両替して人民元の現金をゲットし、現地の人に頼んでチャージさせてもらう(渡した現金分をWeChat Payで送ってもらう)
  • Pocket Change を使用して日本円をWeChat Payのチャージ用QRコードに替える
  • tOriPay を使用して日本円で支払ってWeChat Payのウォレットに送金してもらう

(この辺りの現地での実録や、WeChat Payを使った現地でのサムシングについては 深圳レポートのシリーズで別途書きます )

でも、他の人にPocket Changeとかを紹介したら 「手数料が勿体無い」 とかその手の話を散々言われました。

そこで、今回は、実際にこれらのサービスで(ほぼ)同額をチャージしてみて、実際にいくらになるのか比較してみました。
なお、金額だけだと面白く無いので、実際に深圳(中国)に行くシチュエーションを考えて、 自宅スタートで、どの方法が一番早くチャージできるか? を競ってみたいと思います。
(気分は昔の鉄腕DASH風)

  • 日本円で¥5,000を
  • 自宅スタートで
  • 何時までに何元でWeChat Payにチャージできるか

ただし、今回は自宅と言いつつ少しずれて町田スタート

タイムライン

11時

スタートはtOriPayから。基本オンラインで事が済むのが一番のメリットです。
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希望の金額を日本円or人民元で入力し、申し込み 。

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速攻で受付完了メールが来ます。ただし、実際の支払いのための情報は少し遅れてメールで来ますので、次のメールが来るのを待ちます。

申し込み完了して早速羽田に移動しようとすると、飛び込みでちょっと仕事の対応が入り、ライブ感出ますね!

12時

12:30ごろ、対応終わったので町田を出発

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羽田空港までは1時間程度かかります。

移動中の横浜線でメールを確認すると、早速tOriPayからメールがたくさん来ていました。

  • tOriPay future —— 仮想通貨支払のご案内
  • tOriPay future —— Amazonギフト券支払のご案内
  • tOriPay future —— 銀行振込のご案内
  • tOriPay future —— QRコード&実名認証情報 ご提供のお願い

クレジットカード意外の支払い方法については、これらのメールに従って決済ののち、それぞれの案内のメールに返信する形で決済完了の通知をすれば良いようです。
(クレジットカードは毎日15時に一斉処理されるよう)

今回は少しでも早くしたいので、Amazonギフト券で支払います。手順の詳細はこちら。

そのまま横浜線車内で決済手続き完了。

Amazonギフト券支払のご案内 のメールに決済完了の情報と、WeChat Payの払込先情報(QRコード)を添付して返信しました。 (後で悲劇の引き金になるので重要)

tOriPayについては後は処理待ち。

13時

13:26 羽田空港国際線ターミナル駅に到着

到着後、Pocket Changeの機械がある到着フロアに行こうとしたら、手前に両替所があった。
早速、人民元に変えてみる。
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レートはこんな感じでした。 f:id:uzuki_aoba:20171130191110p:plain

両替は100元単位でしかできないので、日本円の方を少し多めに払いました。
この人民元をWeChat Payにチャージするには、中国に飛んで現地の人にお願いしてチャージさせてもらわないといけないわけですが、

諸々考えて、最短で飛んで深圳に到着は21時、それからホテルに行ってスタッフにお願いするとして、なんだかんだで22時ごろにはチャージできそうな気がします。
両替+現地パターンはある意味これでゴール。
(一応。11月に深圳行った時に実際にこのパターンは経験済みです。詳しくは後日 深圳レポートのシリーズで別途書きます )

次、Pocket Change行きます。

ちょっと混んでたけど、 13:37 に無事チャージ完了。

さて、あとはtOriPayのチャージが飛んで来るのを待つだけです。

23時

支払いをおこなったAmazonギフト券は、16:30には開封されているようなのですが、
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一向にWeChat Payに送金が来ない…

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えーっと、 Amazonギフト券支払のご案内 のメールではなく、 QRコード&実名認証情報 ご提供のお願い の方に払込用のQRコードを送らないといけない。。。
完全にやらかしました。急いで QRコード&実名認証情報 ご提供のお願い のメールに返信する形でQRコードを送りました。

チャージ完了時間のめやす によると、 「お支払いが14時以降となった場合、翌日の18時までにチャージを完了します。」 との事なので、今回は支払いは済んでいるが書類不備のパターンで、この14次以降の枠になると判断。
これは仕方ないので、翌日18時まで大人しく待つことに。

翌日 14時

14:27 無事、tOriPayも振り込まれてました。
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tOriPay は2回目以降は何時間で行けるのか?

今回、tOriPayは初回という事で、支払い用QRコードの提出や、免許証の提出や、こちらの手違いなど色々ありました。
しかーし、本来はこの辺りは2回目以降なら全部スルーパスのはず!
もっとはやーくなる筈!

と、いう事で、改めてtOriPayを試してみました。

13:12 tOriPayのWeb から申し込み。

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5分程度で支払い用のメールが届く。
速〜い。

が、ちょうど移動中だったために見落とし、 支払い完了してメールを送信したのは 14:06 に。。。
14時を過ぎた。翌日対応か。。。

と、思いきや

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当日中にキター!
18:28 着弾!

なんと申し込みから約5時間で完了しました!

チャージまでに何時間かかったか

両替所 Pocket Change tOriPay
チャージまでに
掛かった時間
11時間
(フライト以降は推定)
2.5時間 5時間(2回目以降)
27.5時間(初回, 書類不備あり)

物理的にチャージ機に行かないといけないという制約はありますが、それが可能なら Pocket Change が今の所最速です。
(羽田、歌舞伎町、東京駅、関空、新千歳、福岡空港など、意外とあります。)

tOriPay はまだちょっと時間かかりますが、オンラインである強みと合わせて使えば十分な気がします。
初回の際にも翌日の振込は昼過ぎには振り込まれていたので、 実際に中国滞在中に残高不足しても、夜中にオーダーかけて支払い済ませておけば、昼飯には間に合いそうです。

ちょっと1回目のチャージで悲惨な事がありましたが、tOriPayはまだ始まったばかりでやりとりがメールなので、初回だと今回みたいに何かヘマする可能性は高いと思います。
そう考えると、初回だけは、実利用でも必要になる2日前くらいには申し込みしておくのがベターな気がしました。
相手は人なので、夜中に「至急対応お願いします!」みたいな身勝手なお願いをせずに済むよう、特に初回は余裕を持って手続きしましょうね!!

逆に、両替所(または、クレカのキャッシングや、提携銀行ATMからの外貨引き出しなど)は、日本では時間かかりますが現地では最速になります(当たり前ですが)。

全部コミコミでいくらになったのか

両替所 Pocket Change tOriPay
投入金額(JPY) 5988 5000 5150
取得金額(RMB) 300 261 286
実質レート(JPY/RMB) 19.96 19.16 18.01
  • tOriPayはAmazonギフト券払いを選択したため、決済手数料は 3%(¥150) かかっています。
  • Pocket Change は2回目以降に使えるクーポンや、App Walletに登録してもらえるクーポン等を使うと、さらにレートを良くすることができます。

結果、 tOriPay が一番お得にチャージできます。圧倒的ですね。
Pocket Change も、実は普通の両替所より安いです。
(ただし、中国内の両替所や、国内の他の両替所は未検証なので、多少覆る可能性はあります。)

チャージ方法まとめ

タイムラインで辿ったチャージ方法をまとめます。

両替所

  1. 両替所で現金をゲット
  2. 中国在住のWeChat Payユーザにお願いして、現金を渡してその分送金してもらう

Pocket Change

  1. 物理的に設置場所に向かう(羽田、歌舞伎町、東京駅、関空、新千歳、福岡空港など)
  2. Pocket Changeの機械に日本円(or 外貨)を投入してチャージ用のQRコードをゲット
  3. WeChat でQRコードを読み取ってチャージ

tOriPay

  1. tOriPayのWeb から金額と種類(Alipay or WeChat Pay)、メールアドレスを入力して申し込み。
  2. tOriPayから届くメールに対応する
  3. tOriPay future —— QRコード&実名認証情報 ご提供のお願い
    • 初回のみ、これにWeChat Pay ウォレットの受け取り用QRコードを添付して返信する
  4. 支払い用メール(クレジットカード以外) : それぞれ支払い完了後、完了連絡を返信する(初回のみ必要書類を添付する)
    • tOriPay future —— 仮想通貨支払のご案内
    • tOriPay future —— Amazonギフト券支払のご案内
    • tOriPay future —— 銀行振込のご案内
  5. 支払い用メール(クレジットカード)
    • 未使用だが、このメールに記載の方法で決済する。毎日15時に発信される。
  6. 送金されるのを待つ

まとめ

では、どう使い分けるべきか?

  • 旅程が早くに決まっており、使う金額もある程度予測が付き、フライトまで数日の猶予がある場合は tOriPay で事前にチャージしておく
  • 旅程が急に決まる、または、夕方まで仕事してそのまま深夜便でフライトするようなビジネスマンの場合は Pocket Change で直前でも対応可能
  • 現地に行ってから、残高が足りなくなって来そうになったら tOriPay で早めにリチャージ
  • 現地に行ってから残高が不足し、tOriPay が何らかの理由で使えず、かつ現地の両替所が近場にある場合は両替所で現金ゲットして現地の人にお願いして直接チャージさせてもらう

確かに、国内でも空港外で探せばもっと安い両替所あるのかもしれませんが、普通は Pocket Change / tOriPay でいいと思いました。

実際問題、仕事しながら合間に数日時間作って深圳遊びに行くってパターンで、両替所探して三千里するの辛いし、 Pocket Change / tOriPay のレートで普通に買い物する額なら充分安いし、何より便利だし。