レバノン13日共同

ずっとサバイバル。

Project Ara は、(もしかすると)工業製品の一部をがらっと変える(かもしれない)

Project Araが話題だったりそうではなかったりする。

http://gigazine.net/news/20140228-project-ara-start-50dollar/

私も初見では、「willcomのW-SIMみたいなもん?電波出すモジュールだけどっかのキャリアさんで技的通してくれればおもしろそうだけどー(チラッ」くらいにしか考えてなかった。

でも、先日行われたカンファレンスの様子を聞いて、考えが変わった。

Araだと、スマートフォンを構成するいろんな機能を別々に用意できる。

だから、「液晶はやっぱいSHARPで」「カメラはやっぱSONYっしょ」みたいな事が出来るかもしれない。というかきっと出来る。

で、この流れになってくると何がうれしいかというと、スマートフォン全体としてのプロダクトは作れなくても,ひとつの機能について得意なメーカーが、壇上に上がる事が出来るようになる。

例えば、今はスマホのカメラというとSONYの独壇場だけど、ここにCanonのカメラモジュールが出てくると、流れはどうなるか分からない。

さらに言えば、今のスマホには無い機能だって追加できる。

もし、穿孔テープのモジュールを作れば、ウルトラ警備隊に非常事態を知らせることだってできるかもしれない :-p

冗談はさておき、いままで一芸には秀でているもののスマホというプロダクトとしては世界で苦戦していた既存の日本メーカーと、いままでスマホとは無縁だったけれど技術は秀でている日本メーカーにとっては、ある意味好機と言えるかもしれない。

自社の技術を倍プッシュで世界にばらまくチャンスである。

Project Araのレギュレーションやライセンスがどういうものになるかわからないけど、たとえば、60インチの液晶モジュールとか出たら、それはもうテレビだ。

そうなると、Project Araは、テレビとかスマート家電とかにも応用できるかもしれない。

そうなってくると、モノ作り的には、自分とこで作ったモジュールの単体テストと、最後の結合テストだけすれば良くなるので、テスト行程がすごく短くなるかもしれない。

これはより現実的なメリットだ。

だいぶ妄想が入ってしまったけど、Project Araは今の市場を変えるかもしれない。

ただ、この記事のタイトルがだいぶ弱気になっているのは、この手のプロジェクトは、政治的な理由で突然下火になることもあるし、市場のイメージのせいで実を結ばないことも多々あることを、僕らは良く知っているからだ。